iPad3の解像度と本のサイズと重さ
iPad3が発表されましたね。自炊族としては解像度が気になるところです。
※数式の画像が前後逆になっていたので修正しました。
iPad3は本の代替になるのでしょうか。
iPad3は2048x1536で9.7インチの大きさなので、およそ264dpi (正しくはppi)となります。技術仕様にもそう書いてありますね。
http://www.apple.com/jp/ipad/specs/
#MacBook Pro Mid 2010 13.3inchの解像度が1280×800で113dpiですから、iPad3に搭載されたディスプレイの解像度がいかに高いかが伺えます。
iPad3の表示サイズ
まず、iPad3のディスプレイ部分の高さ(長辺)/幅(短辺)のサイズを求めてみましょう。
このとき、iPad3の対角は9.7inですから、
となります。
264dpiで長辺197.10mm×短辺147.83mm!
A5サイズが長辺210mm×短辺148mmなので、264dpiのクオリティのA5資料が等倍表示で読めるってことですよ!若干はみ出してしまうのが惜しいですが。
ところで、ドキュメント印刷時の標準的なクオリティは300dpiですよね。(偏見?)
300dpiクオリティを求めると、どのぐらいのサイズになってしまうのでしょうか。
300dpiクオリティで長辺173.48mm×短辺130.05mmのものを等倍表示すると、画面いっぱいになるということですね。
本のサイズと比較してみる
一般的な書籍のサイズと比較してみましょう。
iPad3の等倍表示サイズ:
- 264dpiクオリティ:長辺197.10mm×短辺147.83mm
- 300dpiクオリティ:長辺173.48mm×短辺130.05mm
一般的な書籍のサイズ:
- B5: 257mm×182mm
- 専門書、よくあるキャンパスノート、WEB+DB PRESSあたりの雑誌、『詳解 Linux カーネル』あたりがこの大きさ。ちょっと厳しいですね。
- A5: 210mm×148mm
- 専門書等、『Binary Hacks』、『Linuxカーネル Hacks』あたりがこの大きさ。
- ドラッカー本: 192mm×138mm
- 参考までに、『7つの習慣』とかカーネギー本、ドラッカー本あたりは、四六判よりやや大きい。
- 四六判: 188mm×127mm
- ビジネス書でよく見かけるサイズ。よくあるポケットリファレンスもこのサイズが多い。
- B6: 182mm×128mm
- 単行本等、ビジネス書の中にたまにこのサイズが混じっている。
- 新書判: 182mm×103mm
- よくある新書本、『脳が冴える15の習慣』とか。十分読めるサイズです。
- A6: 148mm×105mm
- 文庫本、余裕のサイズですね。
本棚の場所をとるB5サイズの本をスラスラと読むのは、まだ少し厳しいようです。
ビジネス書をよく読まれる方は、是非買いなのではないでしょうか。
ちなみに、300dpiクオリティでA4サイズの資料を等倍表示で閲覧しようと思ったら、3507×2481ぐらい欲しい。
本の重量と比較してみる
#体重計で計ったので、正確じゃないかも。。
- バートランド・メイヤー、『オブジェクト指向入門』 上巻
- A5サイズ、1,300gぐらい
- デール・カーネギー、『人を動かす』
- 四六判強、400-500gぐらい
- 司馬遼太郎、『坂の上の雲』1巻
- A6(文庫)、100-200gぐらい
- Apple、『iPad 3』
- B5サイズ、652g
重たい専門書を常に持ち歩く方にも、iPad3は良さそうですね!
本を複数冊常に持ち歩いていて、A5サイズ以下の専門書やビジネス書を中心に読まれる方にお勧め、ということになりました。
逆に、普段は文庫本や新書を1-2冊程度持ち歩く人には、重たいだけになるかもしれませんね。
なお、本に書き込みをする方は、iAnnotate PDFを使うと幸せになれるかもしれません。